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保育士試験・実技試験の受験録~音楽表現に関する技術(ピアノ)編~

筆記試験が合格すれば8割以上が受かると言われている実技試験。

されど、2割は落ちるという現実。

周りの受験生は受かるための準備をして臨んでいる以上、準備や心構えなしに受験に臨むと、悲しい結果になる可能性も。

そのため、一発合格を目指すのであれば実技試験についても十分な準備と情報収集をする必要があります。

私が受験したとき、実技試験についてはどのような参考書よりも、諸先輩方のブログにつづられた受験録が一番役立ちました

筆記試験とは違い、どのような場面・状況で試験が実施されるのかが分からないまま臨む実技試験ですので、過去の試験の状況を知ることは、とても有用な準備になるのではないかと思います。

私の経験が少しでもお役に立てばと思い、覚えている限りをつづりたいと思います。

※私が受験したのは音楽表現と造形表現です。言語表現については受験せず触れられませんが、総論として試験会場で伝えられた注意事項などは記載したいと思います。

※地域によって試験状況にも細かな差異があると思います。ある地域の様子の1例として受け止めていただければと思います。

 

今回は音楽表現、次の記事で造形表現の試験についてご紹介します☆

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試験会場で伝えられた「音楽表現・言語表現の注意事項」

私が受験した地域では、まず試験会場につき受験番号指定の部屋に入ると、「実技試験にあたっての諸注意」という用紙が配られました。

そこに記載されてあった音楽表現についての注意事項の概要(一部省略あり)はこちらです。

★音楽表現・言語表現の待機と試験室への入室について
  • 試験開始時間(目安)の20分前には指定された待機室で待機していること。
  • 各自の試験開始時間(目安)をタイムスケジュールで確認しておくこと。
  • 試験開始事件(目安)の約5~15分前に試験室前へ呼び出し・誘導を行う。
  • 試験開始時間は進行状況などにより前後することがあるので注意すること。
  • 待機室から試験室までは試験室係(誘導係)の誘導に従うこと。
  • 試験室に入室後は、受験票・持参した楽譜(音楽のみ)以外の手荷物を荷物置き場に置く。
  • 受験票の「受験番号シール」を2枚はがして2名の採点委員に各1枚ずつ手渡し、受験票を荷物置き場に置き、採点委員の指示で氏名を言う。

★音楽表現に関する技術について

  • 採点委員の開始合図で弾き歌いを開始する。
  • 1「(課題曲1)」、2「(課題曲2)」の順番で弾き歌いを行う。
  • 順番の変更を希望する場合は、弾き歌いを開始する前に採点委員に申し出ること。
  • ギターまたはアコーディオンで受験する場合は、入室後すぐ演奏できるよう準備しておくこと。
  • チューニングが必要な場合はスタッフに申し出て、事前に済ませておくこと。
  • 会場内での声や音を出しての練習は一切禁止
  • マスクは外す

★言語表現に関する技術について

  • 「おむすびころりん」「3びきのこぶた」「3びきのやぎのがらがらどん」「てぶくろ」の課題から1つを行うこと。
  • お話は座ってでも立ってでも構わない。題名は開始合図のあと、一番最初に子どもに向けて言うこと。開始合図の際はタイマー音「ピッ」が鳴る。
  • 終了の合図まで実施する(3分間は退室できない)。
  • 絵本・道具(台本・人形)等の一切の使用は禁止。絵本を読んだり、道具を使ったりした場合は不正行為となるので注意
  • マスクは外す

 

選択する科目によって、受験時間に大きな差がある!科目の間が5時間近く空いてしまうことも…

↑「注意事項」に記載されているとおり、試験会場につくとまず注意事項が記された書類と一緒に「タイムスケジュール表」が配られます。

受験者の受験番号がすべて記載され、各受験番号の人間がどの科目を何時に受験すべきかが指定されているものです。

実物がこちら。

タイムスケジュール表

 

タイムスケジュールを見てびっくり。

造形の試験(9:30)から言語/音楽の試験まで、5時間以上空いている人もいるのです。

一方、造形を選択せず言語・音楽の受験を選択した方については、平均1時間程度の空き時間~多くとも2時間程度

になっています。

タイムスケジュールを見ると、音楽を行った人を次の言語に優先配置(あるいはその逆)という感じで組まれている印象です。

造形の人は次の音楽/言語を後手に回しているような。。

科目を選ぶ際には、実際に受験するときのこのタイムスケジュールも1つの指標にするという考え方もあるかもしれません(もちろん得意不得意が一番の指標ですが…)。

ちなみに私は造形と音楽の選択でしたが、音楽試験まで約3時間の空き時間でした。

それでも長く感じ、外のコンビニに行ってチョコレートを買いに行ったりしました‥(試験会場では音や声を出しての練習もできないので暇なのです)。

 

ピアノ弾き歌い試験の様子

ピアノ試験の流れについては、↑注意事項に書かれているとおりでした。

まず20分前に待機室に行き、そこで受験番号が呼ばれ、誘導係の人の後ろにくっついて試験室まで行く…という流れです。

試験室につくと、外に並べてある椅子に座って順番を待ちます。

実技試験

 

待っている間、上手な演奏が聞こえてきたり、隣の人が鍵盤をたたく練習をしていたり・・と緊張感が半端ないです。

 

そして前の順番の方の演奏が終わった後、誘導係の指示に従い入室します。

 

私が受験した試験室の中はこんな感じでした。

受験者の動く導線もご紹介しておきます。

実技試験

 

実技試験では、受験票に「受験番号シール」というものがついているので、これを試験官2人に渡すことになっています。

試験の注意書きだと、自分の名前を言う「挨拶」は受験番号シールを渡した後になっています。

実際、私も受験番号シールを渡した後に「お名前をお願いします」と促されたので、それで問題ないと思うのですが

入室して無言でシールを渡すのもどうかな・・・

というところで、

やはり

「失礼します」

の入室から始まり、

「よろしくお願いいたします」

と言いながらシールを渡す

ほうが印象がいいのではないかなあ・・と勝手に思っています。

 

これは成功だったかな?と思うこと

ピアノ自体は、後述のとおりボロボロだったのですが

はじめの挨拶から終わりの「ありがとうございました」まで、

とにかく笑顔!さわやかに!雰囲気よく!楽しそうに!

を心がけました。

だって保育士の試験です。

子どもと楽しそうに歌い、音楽の楽しさを伝え、朗らかな様子で接することができる…そういう資質が最もチェックされているのではないかと思います。

なので、下手でもなんでも、明るく楽しく礼儀正しく!

これを徹底すれば、合格点は行けるのではないかな(私のあのボロボロ演奏でも受かったところを見ると)と思います。

 

こうすればよかったなと思ったこと

ピアノの試験は、全体的にものすごく緊張しました。

人前で弾き歌いをするという慣れない行為ではありましたが、緊張のあまり音も間違え、声も裏返り、スピードも速くなってしまいました。

その一番の要因は、演奏する楽譜を少し難しめにしてしまったことだと感じています。

私は3歳の頃から社会人になるまでピアノを続けていたので、手前味噌にもピアノには自信がありました。

なので、上手に聴かせたいと思う気持ちから、通常保育園で演奏する楽譜よりも少し難易度が高めのものを選択しました。

子育てをしながらの練習だったので中々練習時間がとれなかったこともありますが、

一応大丈夫だとおもって試験に臨んだものの、結果は惨敗。

諸先輩方のブログからも

実技試験ではピアノの技量は問われていない。保育士としての資質を問われている

と分かりつつも、難しい曲を選んでしまった自分の愚かさに後悔でした。

とはいえ、ボロボロの演奏と歌でも、一応39点をつけていただけたので

「明るく!楽しく!礼儀正しく!」の雰囲気だけは評価いただいたのかなと思っています。

私の試験からも、実技試験は

スキルではなく保育士として子どもの成長を明るく支えてあげられる人かどうか

という観点で見られているのだなあと実感しています。

なので、楽譜は本当に簡易なもので大丈夫!

むしろそのほうが、当日落ち着いて弾くことができ、自分の力も発揮でき

高得点につながると思います。

 

 

以上が音楽表現の試験の実録になります。

 

実技試験の準備については、こちらでもつづっていますのでご参考ください。

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