ママモスタディ

下の子を妊娠したとき・産まれたとき 上の子と読む絵本おススメ5選

 

きょうだいができたとき。

上の子は、下の子の出現に対して少なからず拒否や不安の反応をみせます。

 

いわゆる赤ちゃん返りというものです。

 

妊娠中にも赤ちゃん返りをみせる上の子はいます。

 

親としては、普段の接し方で「あなたが大切よ」という気持ちを見せることが一番大切だとは思うのですが、下の子も泣くわ(あるいは妊娠で体調も優れないわ)、家事も忙しいわで、そこに上の子の赤ちゃん返りが最も破壊力をもってくると、常に上の子に心穏やかに接する…なんて簡単にできることではありません。

 

そんなときおススメなのが絵本です。

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上の子に絵本を読むメリット

親子のスキンシップ

下の子が産まれて、減ってしまった上の子との触れ合いの時間を取り戻すのに最適です。

絵本を読んでいる間は、「親が上の子に向き合っている時間」です。

その行為だけで上の子が満たされることも多いと思います。

上の子の気持ちを絵本のキャラクターが代弁してくれる

上の子と同じように、下の子が生まれる環境やきょうだいのかかわりを描いた絵本作品を読むことで、上の子の気持ちを絵本キャラクターが共感してくれます。また、「お兄ちゃん/お姉ちゃんってこんなこともできるんだ」と、下の子が生まれたメリットを絵本を通じて知ることもできます。 

親も上の子の気持ちに気づかされる

下の子が生まれたときの上の子の心境をつづった絵本なんて呼んだ時には、読み聞かせしながら親も涙なしに語れません。普段、直接上の子と話すとヒートアップして感情的になってしまうようなことも、絵本で弟妹が産まれた上の子の心境を知れば、親も心穏やかにその気持ちを受け止めてあげることができます。 

 

我が家の事情

我が家では、長女が激しい赤ちゃん返りを見せました。

その中で一番困ったのが睡眠です。

もともと寝ない子でしたが、下の子が産まれてからは「ぜったい寝てやんないんだから!」という強い意志を感じました。

下の子を授乳しながら寝かしつけようにも、授乳が終わって一緒にお布団に入るまで、いくら疲れていても昼寝をしていなくても、意地でも起きているのです。

寝かし付けが1,2時間なんてこともざら。

しばらくは「なんで寝てくれないんだろう・・」とイライラしていましたが、あまりに「ママといっしょにくっついて寝たい」気持ちが強すぎることを受け止め、もう私が準備できるまで上の子も寝なくていいや!と割り切りました。そして、寝るまでの1時間近く(下の子の授乳~上の子とぎゅーして寝るまで)が絵本タイムに変わったため、寝かしつけに必要な絵本は4,5冊

我が家では絵本を揃えざるをえなくなりました。

 

どうせ読むんなら、いまの長女の心境を代弁してくれるような、長女の気持ちを受け止めて前向きにさせてあげられるような絵本を読んでみよう!

と、いろいろと試した結果

  • 私自身が「これは素敵な絵本だ」と思ったもの
  • 長女が気に入ったもの
  • のちに成長した妹も気に入ったもの

について、以下ご紹介したいと思います。

 

 

①はじめてのおつかい

やはり!これがいちばんです。昔から読まれているのがうなづける、素晴らしい絵本です。

直接的に「お姉ちゃんになった」ことを描くわけでもなく、下の子との関係を描くわけでもないけれど

「おつかい」というステップを通じて、お姉ちゃん自身が1人の人間としてお姉ちゃんなっていく姿が、健気でいとおしくて、読み終わったときに主人公のみいちゃんをギュッと抱きしめてあげたくなるような感動をくれます。

また、作品の中で、こねこをさがしていますというポスターが貼ってあり、その子猫が別のページで散歩をしている…なんてお茶目な細工もあります。

 

②あなたってほんとにしあわせね!

主人公の女の子は年中~年長さんくらいでしょうか。

女の子は弟が産まれるのを、心待ちにしています。そして可愛い弟が産まれると、周りに「あなたは幸せね!」といわれます。

でも、女の子はぜんぜん幸せじゃありません。

お母さんは自分にかまってくれない。弟は泣く…

でも、自分が弟と一緒に過ごし、弟にお世話をし、お母さんのお手伝いをし

主人公に「お姉ちゃん」としての気持ちが芽生え始めると、弟は大のお姉ちゃんっ子に。

そして周りの人々はいいます。

こんなに素敵なお姉ちゃんが居て、あなた(弟)はほんとに幸せね、と。

「お姉ちゃんになって幸せね」ではなく

「こんな素敵なお姉ちゃんをもつ下の子は幸せね」と

お姉ちゃんを認めてあげる視点が、好きでした。

長女も大好きでよく読みました。赤ちゃん返り中におすすめです。

 

③あさえとちいさいいもうと

 「お姉さん」としての女の子の描き方が好きです。

妹と2人で留守番中、いなくなってしまった妹を本気で本気で心配する主人公の心の描写がとても上手に描かれています。

いまどき、よちよち歩きの下の子を上の子に任せて家を空けてしまうお母さんは中々いないと思うので(汗)少し時代背景が違いますが・・・

妹をけなげにお世話するお姉ちゃんの、いじらしい作品です。

 

④いもうとのにゅういん

「あさえとちいさいいもうと」の姉妹が少し大きくなったときの話です。

妹も、自我が芽生えお姉ちゃんのおもちゃを取ってしまう年齢に。

きっとお姉ちゃんはガマンすることも多くて、お気に入りの人形をとってしまう妹に強い口調を発しますが

妹の病気・入院を機に、妹を何より大切に思う気持ちを子どもらしい行動で示します。

最後に、主人公あさえが妹に読み聞かせる手紙が泣けてしまいます。

うちの長女はこの手紙を何度も何度も読んでとせがみませした。家族のつながり、お姉ちゃんの成長が描かれた素敵な絵本です。

 

⑤だいじょうぶ だいじょうぶ

下の子の誕生とは何の関係もない話ですが、赤ちゃん返りして不安になっている上の子に
「だいじょうぶ、どんなあなたでも受け止めるよ」
というメッセージを発するのにとってもよい絵本です。 
主人公の男の子が、どんなに怖がりでも弱虫でもお友達と喧嘩しても、おじいちゃんはぜんぶ「だいじょうぶ」と受け止めます。
そして主人公も「だいじょうぶ」と思うようになります。
そして最後には、病気になったおじいちゃんに「だいじょうぶだよ」と声をかけてあげる側に成長します。
読みながら親も涙が零れ落ちる絵本です。

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絵本って、いいですね。

いまでも寝る前に1冊は読んでいますが、親もいろいろな気づきを与えられたり、情緒が豊かになったりするものも多いです。

素敵な絵本の出会いが、お子様とのスキンシップの助けになりますように。