子育て中ママにおススメの資格について
いま、子育てに役立つ多様な資格が創設されています。
歴史ある古いものから現代に合わせた新しいものまで
取り上げればもう1ページ記事を作成しなければならないほどです。
- せっかく子育てという貴重な経験をしているのだから、もっと掘り下げたい!
- 子育ての経験を生かして、仕事にしたい!
- 今ご自身の子育てで悩んでいる‥
そんな方々におススメの資格を、子育てママの視点でいくつか取り上げてみたいと思います。
資格の内容
スポーツ、職場ビジネス、教育などあらゆる分野で話題を集めている「コーチング」の技術を子育てや保育に生かそうというものです。子育の場面でのコーチングは、保育者と子どものコミュニケーションにより、子どもの元々持っている力を引き出し、自分の力で目標が達成できるように導いてあげる形で行われます。
例えば子どもが友達とのケンカを親に相談した時。「あなたがこうすればいいんじゃない?」と直接助言する方法ではなく、「あなたはどう思う?」「じゃあどうすればいいかな」などと子ども本人に考えさせ、問題解決能力をつけてもらうための技術です。
具体的には、【傾聴(子どもの話を聞いてあげる)】【承認(子どもの気持ちを受け止めてあげる「悲しかったんだね」】【質問(どうして〇〇しようと思ったの?)】という段階を経て、問題解決のためにどう行動するか子ども自身に選択させます。
向いている方
カウンセラーや部活動の指導者、保育・幼児教育現場に携わっている方が仕事への+αとして学ばれるほか、現在子育て中のママの子供との関わり方を学ぶにも役立つ内容だと思います。学習方法も以下のとおり、アクセスしやすく短期間で学べるものですので、子育て中の忙しいママにとっても取得可能性の高い資格です。
取得方法
大きくは2つの種類が存在します。1つが【チャイルドコーチングアドバイザー】で、一般財団法人日本能力開発推進協会が認定しているものです。当協会の指定カリキュラムを修了後、認定試験を合格することで取得できます。標準学習期間は4か月。
もう1つは、【チャイルドコーチングマイスター】で、formieというオンライン資格ポータルが提供するものです。スマホだけで学習し検定試験を受けらるので、ハードルが低く学びやすいスタイルなのが特徴です。約1か月で資格取得可能とされています。
資格内容
日本アタッチメント育児協会が主催・発行する資格です。
発達心理学の「アタッチメント(※)」理論を基礎に、育児についての体系的な知識を学び、日常の子育ての悩みを解消したい・子どもとのより良い関係を築きたい保護者に対し、適切なアドバイス・指導をするためのもの。
向いている方
子育てで直面する数々の悩みについて心理的アプローチからの解決を学べる資格であるため、カウンセラーや子育て分野の仕事の方、あるいは親子教室を開催するママなどに人気の資格です。
講習内容・その他
講座は1日で、全国の各拠点で行われています。
「育児セラピスト」の資格と合わせて、ベビーマッサージや食育インストラクター、あそび発達インストラクターなどの講座も受講できます。
1日の講座を受講すれば「育児セラピスト2級」の資格を取得できるのですが、その後「1級」や「シニアマスター」といった上位の資格が用意されており、これにより自身の育児・保育の仕事に生かす資格から、後世の子育て世代や保育者に対して指導・教授する資格へと発展していく形になっています。
子どもと親が最も密接に関わり合いを持つ、低年齢期の乳幼児のお子さんをもつママに特に役立つ内容だなあと思います。私ももっと子供が小さい時に知っていたらな~と悔やまれます(今からでも遅くないかな‥)
(※)乳幼児期に特定の養育者との間で形成される「愛着=深い情緒的な結びつき」のこと。子どもがこの取得に成功すると、内外に対する安心感・信頼感を得、養育者を安全基地として外に向かっていく原動力となる。
資格内容
リトミックとは、楽しく音楽に触れながら、音楽能力はもちろん、身体的・感覚的・脳神経学的・集団生活(社会的)能力を伸ばす教育手法の一つです。
日本でも浸透し、保育現場や教育現場などで様々利用されています。
リトミックを教える者は、基礎的なピアノ等楽器の能力のほか、個々の子どもの発達に合わせたプログラムを理解し、子どもの興味を引くような指導を行う必要があります。
スイスの音楽家が19世紀末から提唱したという歴史ある音楽教育の一つですので、内容的にも体系的にも根拠や手法が確立しています。
向いている方
この資格を勉強することで、ご自身のお子さまとも音楽ツールを使ってよいコミュニケーションがとれ、お子さまの発達促進にも役立ちます。
また、子どもにリトミックを学ばせたいお父さんお母さん、保育現場など需要は多くありますので、ゆくゆくは職業にも生かせるでしょう。
ただ、一定程度のピアノ技量や子どもへの高度な教授手法の取得が必要になりますので、基本的には講座に通い、実践するという長期の学習が必要になります。腰を据えて楽器と指導方法の勉強をできる時間を確保できる環境が必要です。
取得方法
基本的には実施している団体に入会を申し込み、講座を受け、認定試験に合格するという流れになります。1コースのみでなく複数コース用意されているのが通常です。上位のコースは、指導者としての養成学校に通う形になるものもあります。
資格を認定している団体は複数存在するようですので、理念や講座形態がご自身に合うものを調べてみるとよいと思います。ちなみに私は、リトミック研究センターの講座を現在受講中です。
資格内容
人生の夢や目標について、経済的な側面からその実現を支援する計画を立てることを「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングは、家計にかかわる年金・保険・投資・不動産・教育資金・税金制度など幅広い知識が必要となります。これらの知識をもって、対象者の人生プランニングを経済的な面から相談・支援するのがFPです。
向いている方
え!?育児なのにFP?
と思われるかもしれませんが、実際の生活でも役立ち、また自分のスキルとして仕事にもできる資格です。
習い事、学校、交遊…現代の子どもは、私の幼少期に比べて格段に忙しそうです。昔は、こんなにたくさんの習い事の種類も場所もなかったし、お金がかかる機会は、小学校入学や中学校入学、高校大学受験‥と一定の機会に限られていました。
でも今の子どもを取り巻く環境は違います。共働き世帯の増加、教育機会の多様化で、子どもにかけようと思えばその金額に上限はありません。
また、「両親に何かあった時のために」と備える各種保険も、今やその種類の数の膨大さ!多くの会社が多様な商品をそろえ、私たちはどれを選んだらいいのか分からず、もしかしたら保険会社さんに言われるままに選んでいる‥なんてことも。
子どもが巣立てば、あとは自分の生活を楽しみたい。でも、貯金だけじゃ心もとない。
子どもが大きくなるにつれ、そんな悩みも出てくると思います。そんなときのために、資産運用やライフプランニングについて専門的知識を学べるFPが役立ちます。
また、家計について専門的な知識を求めている方々に、自身の経験と知識に基づき家計プランを提供していく仕事にもつなげていくことができます。
取得方法
資格には国家資格と民間資格が存在しますが、国家資格(1級~3級のFP技能検定合格)を前提にその上の民間資格(AFP,CFP資格)を受けられる構造になっています。レベルアップやより上位の仕事をこなすためのステップが用意されているので、職業として極めやすい分野です。詳細は日本FP協会のHPに掲載されています。
資格内容
保育園で働く保育士さんが真っ先に思い浮かぶと思います。
子どもの食事・遊び・排泄の世話といった形式的なお仕事が想像されがちですが、日々の生活を通じて、1人1人の子供の発達の援助・心身の安定を図るための養護を行うという、子どもに寄り添った専門的な技術と知識が必要とされる資格です。
取得方法
国家資格ですので、保育士国家試験を受験し合格する必要があります。試験は筆記試験と実技試験があります。そのほか、保育士指定養成施設(大学・短大・専門学校)を卒業すれば試験を受験せずとも資格を取得することはできますが、子育て中のママには現実的な方法ではないでしょう。
資格の将来性と汎用性
近年、共働き世帯の増加により需要が高まっている資格です。保育士の勤務条件(賃金水準・残業)についての改善・見直しも行われています。
また、子どもの心理や発達についての学問を勉強する必要があるので、試験のための勉強が自分の子育てにも直接役に立ちます。
自分の仕事・スキルUPという将来性と、子育てに役立つという有用性の点では非常に高評価できる資格といえます。
資格内容
子育て支援員とは、地方自治体の研修を修了することにより、保育園や放課後児童クラブ、子育て支援センターなどで保育士の補助等を行うことができる資格で、子育て経験のある方を想定して創設された資格です。
働く女性が増え、保育の需要は急激に高まりつつある一方、保育の担い手の不足により待機児童などの問題が増えています。保育のニーズに応えるため、子育て経験のある方々がその経験を生かし、保育の現場で活躍できるような資格を国が創設したものです。
研修内容
研修は自治体によって独自に定められいますが
- 1週間程度の研修(自治体・コースによって期間は異なる)
- 子どもの発達や障害・子育ての現状・保育の原理・子育て支援事業などについて学ぶ
といった大まかな枠組みの中で、
- 小規模保育園や一時預かり保育、ファミリーサポートセンターなどでの保育のお仕事を対象としたコース
- 子育てひろば、支援センターなど地域子育て支援でのお仕事を対象としたコース
- 放課後児童クラブなど、学童でのお仕事を対象としたコース
- 児童養護施設や乳児院など、児童福祉施設などでのお仕事を対象としたコース
といったような自治体が定めたコースを選択し、それぞれの内容の研修を受けます。
詳細は自治体のHPで紹介されています。「〇〇市/県 子育て支援員」などで検索すればすぐ出ますので、興味ある方はご確認ください。
向いている方
もともと国が、子育て経験者の力を保育の人材確保のために使いたいという目的から創設された資格ですので、これまでの子育て経験を生かして保育分野で働きたいと考えている方や、現場で働いたあと保育士などにステップアップしたい方等にピッタリの資格です。
いかがでしたでしょうか。 子育ても資格や勉強の分野。貴重な経験を知識で裏付けして深めていけば、あなただけのスキルとなって自分の生活にも社会にも役立てることができるはずです!