ママモスタディ

保育士試験の概要と合格基準 :保育士試験に約4か月で独学一発合格!

 

筆者は、2人の子供を出産したあと

保育士試験受験を思い立ち

平成30年度前期保育士試験を受験。

約4か月の独学勉強で一発合格することができました。

 

私が受験したときの状況は

  • 2児子育て中(当時2歳・4歳)
  • 夫は仕事で家に居らずワンオペ
  • 自分も職場復帰した後

というものだったので、勉強時間を確保することが一番の課題でした。

 

限られた時間の中で

なぜ短期間で一発合格することができたのか。

 

それは

 

「答えは何か」

ではなく

「答えはどれか」

を導き出す勉強方法

 

を徹底していたからだと思います。

 

保育士試験の筆記試験は選択マーク式です。

問われている答えを明確に言えなくても、選択肢の中から正解を選び出せればいい。

なので、

「おそらくこれだろう」

とか

「絶対この選択肢はないわあ」

という感覚があれば、正解の選択肢を絞り出すことができる問題がほとんどです。

しかも、後述のとおり1教科6割以上とれば合格なので

満点を目指す試験ではない

こともポイントです。

 

以上を踏まえたうえで、まず保育士試験の概要と合格基準について綴っていきたいと思います。

 

 

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筆記試験の科目と日程

平成30年度後期保育士試験の筆記試験は以下の科目・日程とされています。

<1日目>

保育の心理学 10:30~11:30

保育原理   12:00~13:00

児童家庭福祉 14:00~15:00

社会福祉   15:30~16:30

 

<2日目>

教育原理    10:00~10:30

社会的養護   11:00~11:30

子どもの保健  12:00~13:00

子どもの食と栄養14:00~15:00

保育実習理論  15:30~16:30

 

※「受験申請の手引き」より抜粋。これから受験する年度の詳細は、試験実施機関である一般社団法人全国保育士養成協議会のHPをご参照ください

 

科目数多いです。勉強しているときも多く感じましたが、試験を受けている最中が一番「多いな~まだあるんだな~」と強く感じました。

これも「保育士試験は難しい」と言われている理由の1つなのかもしれません。

でも実際は科目ごとに重複する内容もあったりするし、各科目そこまで突っ込んだ細かい内容が問われるわけではありません。

また、【合格基準】で述べる通り、1科目6割以上で合格なので、全問正解するレベルの勉強をする必要もありません。

「答えは何か」でなく「答えはどれか」を探し出すことができればいいのです。

勉強方法についてはまた別の記事で綴りたいと思います。

 

筆記試験の合格基準

保育士試験の合格基準は次のとおりです。

9つすべての科目について、

  • 満点の6割以上とったら合格
  • ただし、一度6割とった科目については原則3年間(※)有効
  • でも「教育原理」と「社会的養護」だけは一度の試験で2つ同時に6割とらないとダメ。→どちらかだけ6割とれたとしても、次の試験では両方受験必要

(※)例外で保育施設などに勤務中の方などは5年間延長することが認められています。詳細は一般社団法人全国保育士養成協議会HPをご参照ください。

科目ごとに合否が出されるので、一度6割とれた科目については原則3年有効というのは大きな特徴です。

3年間かけて、9つの科目をすべて6割とれるように試験を受けていくというスタンスが可能になります。

ただ、私はこのスタンスを推奨せず、あくまで一発合格を目指して勉強することをおススメします。

これについてはまた別の記事に綴りたいと思います。 

 

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実技試験の科目と日程

実技試験は、筆記試験全科目合格者だけが受験することができます。

科目は以下の3つから、2分野を選択して受験します(平成30年度現在の内容)。

  • 音楽表現に関する技術:幼児に歌って聴かせることを前提として、2つの課題曲を弾き歌いする。楽器はピアノ・ギター・アコーディオンのいずれか(楽譜の持ち込みOK)。ちなみに平成30年度の課題曲は「おかあさん」と「アイアイ」。
  • 造形表現に関する技術:保育の一場面について指定された条件を満たした絵画を作成する。使えるのは、鉛筆と色鉛筆。ちなみに平成30年度前期のお題は「1歳のお友達の誕生日会を5歳児クラスが開催しお祝いしてあげているところ」(もう少し詳細な条件あり)。
  • 言語表現に関する技術:3歳児クラスの子供20人程度に、「3分間のお話」をすることを想定し、提示された話題のいずれかを選択し、子どもが集中して聴けるようなお話を行う。絵本・道具の持ち込みは一切禁止。ちなみに平成30年度のお題は「おむすびころりん」「3びきのこぶた」「3びきのやぎのがらがらどん」「てぶくろ」

 

まず筆記試験が合格しなければ受験できないため、筆記試験の受験前はほとんど眼中にない実技試験ですが、以下ご注意を!!!

 

<注意>

  • 実技試験の選択分野は、筆記試験受験申請の時点で選ばなければならない(変更不可)。
  • 音楽・言語の課題は事前に提示される(受験申請の手引きに記載)。造形は試験の「はじめ」の合図で初めて課題にお目見え

これを念頭に、

自分にはどれが最も合格可能性が高いか真剣に考えて選択しておかなければなりません。

「う~ん、まあ筆記試験まず受かってからの話だし…とりあえずコレとコレができそうだから選択しておくかあ」

という感じで決めてしまうと…

 

あとで泣きを見ますよ(涙)

  ←実際に泣きを見た私

 

実技試験、なかなか侮れない試験です。

詳細はまた別の記事で。

 

 

実技試験の合格基準

2つの選択分野について、それぞれ50点中30点以上獲得した場合、合格です。

採点基準は公表されていないので不明ですが、実際受験した感覚では

落とすための試験ではない。

事前に情報収集して、当日落ち着いて指定された課題条件を満たせば無難な点がつく。

という感じでした。

 

ちなみに筆者は【音楽】と【造形】を選択したのですが

音楽→39点

造形→47点

でした。

 

【音楽】は当日緊張して、完全にやっちまった感あったので、「あーよかったあ。。」という安堵でした。内容はほんとダメダメでした。テンポ早いわ間違えるわ声も裏返るわ・・・。でも、とにかく「笑顔!明るく!楽しく!」!だけはアピールしてきました。これも、事前に「実技試験は保育士としての適性を見る面接である」という考えを刷り込んでいたからです。ピアノ技術がいくら高くたって、園児に伝えるべきは「技術」でなく「音楽の楽しさ」。実技試験では、その能力と姿勢が見られていると思います。

【造形】はそんなに自信もなかったのですが、意外に高得点でびっくりしました。これも事前に情報収集し、練習を重ねた結果が出たかなあと思います。

実技試験の試験レポートや事前の練習なども、また別の記事につづります。

 

 まとめ

  • 筆記試験は1科目6割以上で合格。:合格科目は原則3年間有効だが、教育原理と社会的養護は同時合格でないとダメ。
  • 実技試験の選択は受験申請時点で行うので慎重に!:落とすための試験ではないが、事前の情報収集と練習が大切。