おうちでできる親子リトミック♪ 脳の発達・集中力・表現力UPに試してみよう!<②身体で音を表現>
ピアノなどの楽器がない
集団の教室に通う敷居が高い
などの場合でも
簡単におうちでできる親子リトミック
のご紹介シリーズです。
今回は、
音を身体で表現する
というリトミックをご紹介します♪
ねらい
音を的確に理解し、身体でアウトプットすること。
これにより音感に加え、集中力・記憶力・表現力が鍛えられます。
音は、
- スピード(速いか遅いか)
- 空間(狭いか広いか)
- エネルギー(強いか弱いか)
で表現することができます。
例えば、小学校などでみんなで合唱するとき、
おうたをうたいながら手を後ろに回し
身体を左右に揺れる動きをしたご経験は
誰しもおありだと思います。
「きらきら星」を歌っているとして
「きーらーきーらー」で右に揺れ
「ひーかーるー」で左に揺れる
という身体の表現するとき
まず
「きーらーきーらー」で
右揺れを終わりにする地点まで身体を持っていかなければいけません。
このとき、無意識に私たちは
「きーらーきーらー」を歌い終わる時間までに、
- この位置まで身体をもっていくために(空間)
- このスピードで(時間)
- このくらいの緩やかさで動こう(エネルギー)
ということを考えているはずです。
小学校などで、タイミングよく揺れないと
隣のお友達とぶつかったりして
「ちょっとー」
なんてこともあります。
歌手も、歌を歌うとき
そのフレーズに合わせながら身体を動かす姿がよく見られます。
音楽と身体の動きは密接なものです。
また、それを意識的に訓練することで
脳も刺激され
音を身体で表現する力も鍛えられます。
それでは、
身体で音を表現し、
リズム感ある子どもに育つために
簡単にできるリトミックをご紹介します。
魔法の杖
ママパパが、杖になる棒状のものを持ってましょう。
子どもはお尻をつけずに座っています(和式トイレ座り的なかんじ)。
ママパパが呪文を唱えます。
「大きくなあれ♪
大きくなあれ♪
1・2・3!」
子どもは、
1・2・3の合図に合わせて
数字ごとにだんだん大きくなり
「3」で一番背伸びをする状態になります。
次に反対もやってみましょう。
「小さくなあれ♪
小さくなあれ♪
3・2・1」
数字は「3・2・1」の方が、戻る感じがして分かりやすいです。
また、
- 大きくなあれの時はだんだん大きい声で
- 小さくなあれのときはだんだん小さい声で
声かけをしてあげると、
こどもの体の動き・エネルギーの使い方を誘導することができます。
これが一番 かんたんな遊びです。
これだけやっていても単調なので、
たとえば
「猫ちゃんになあれ♪
猫ちゃんになあれ♪
1・2・3!」
(子どもは猫になる。
どんな猫になるかは子どもの表現次第!想像力・観察力が磨かれます)
など、子どもが好きそうなもの(仮面ライダーやウルトラマン、プリンセスなんかに変身させても子どもも喜びます)を織り交ぜながら、子どもの独特な表現を楽しんでみるのもいいと思います。
続いてちょっとだけ応用編です。
ドレミファソラシドを身体で表現する
「ドレミファソラシド」
この中で、
「ド」と「ソ」はどっちが高い音ですか?
そう聞かれたら大人はすぐに「ソ」であると答えられると思います。
でも子どもはどうでしょう。
「音が高い」の意味がまずわかりません。
そこで、さきほどの魔法の杖のように
「ドレミファソラシド」を歌い終わるまでに
縮こまった身体から
背伸びの身体に変化させてく遊びをしてみましょう。
これによって、
- 「ドレミファソラシド」の音階が進むほど自分の背も高くなるため、音の高さを身体で体感する
- 「ドレミファソラシド」を歌い終えるまでにピンと立たなければいけないため、それまでの音で自分の身体をどの程度伸ばすか、先を読みながら身体をコントロールする力が身につく
という効果があります。
<この効果を高める工夫点はこちら>
- 高い最後の「ド」のときに両手を挙げさせる
- 高い「ド」が終わったら、そこから「ドシラソファミレド」と降りてきて最初の座りポーズに戻す
- できるようになったら、途中でドに戻る、というステージにチャレンジ。例えば「ドーレーミーファー(戻って低い)ドー」など。次に「ソ」がくると思っていた子どもは急な展開に喜び、次は何が来るのかな?と集中して聴くようになります。
- ママの歌声も十分◎だが、おもちゃのピアノの音をつけてあげるとなおGood
おもちゃのピアノは、本屋さんやおもちゃ屋さんで売っているよく見る↓コレ(ピアノ絵本)で十分です。
本当の音程を耳に入れることで、子どもの音階の認識も正しいものになります。
↓我が家ではピアノを家に運んでいないころ、こちらを使っていました
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コロコロボール
最後に年少~年中さんくらいからの応用編です。
① まず、カラーボールを用意します
(↓こういう感じのもの)
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大き目の方が子どもは扱いやすいと思いますが
おうちにある小さいカラーボールでも大丈夫です。
② 子どもと対面になって座ります
③ 「ドレミファソ♪」を歌いながら、相手にボールをコロコロ転がします
このとき、最後の「ソ」を言うときに相手の手に渡るようにします。
相手にも、「ドレミファソ♪」を歌いながら、自分にボールを転がし返してもらいます。
これを何回か続けます。
④ 慣れてきたら、「次はドレミ♪までにボールを転がすよ」と指示し、「ドレミ♪」を歌いながら、相手にボールをコロコロ転がします
「ミ」を言うときにボールが相手の手に渡るようにするため、先ほどの「ドレミファソ♪」より速くボールを転がす必要があります。
同じように相手にも転がし返してもらい、何回か続けます。
⑤ 「ドレミファソ♪」と「ドレミ♪」に慣れてきたら、「ドレミファソラシド♪」にもチャレンジしてみます
これは長いので、速度をゆっくりにしないと、途中で相手にボールが渡ってしまいます。
速度をゆっくりしても途中で相手に渡ってしまう場合、相手との距離を遠くして座りなおす(=空間で音を表現する)、という発想を持たせてあげます。
⑤ 3種類に慣れてきたら、「次はドレミ!」「次はドレミファソ!」などと言って、瞬時に子どもが反応できるように合図をしてあげます
ゲーム感覚で身体を動かしながら、音階の長さによってボールの速さを調節することを学びます。
これによって、子どもは
- 次は何がくるかな?と親の合図に集中し
- 合図に対して即時に反応する力を養い
- 音を、時間(=ボールの速さ)・空間(=相手との距離)・エネルギー(転がす力の調節)で表現するということを学びます。
これがリズム感ある子どもになるための大きな要素となります。
リトミックは
脳の発達にも、リズムの習得にも
いいことづくめです。
おうちで簡単にできるリトミックをご紹介しています。
ぜひおためしください♪
(おうちでできるリトミックこちらもどうぞ)
(リトミックが子どもに与える効果についてはこちら)
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